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第7話
2人で旅行に行くその当日。
自分の部屋で、スーツケースいっぱいに詰め込んだ荷物を
ひとつずつ指を指しながら(笑)チェックする弘幸。
チェックする物が多すぎて、また早回し…(泣)
「これでカンペキだっ」
ひと通りのチェックが終わり、満足げな弘幸。
「おはよ〜」
と笑顔でミサキが弘幸の部屋へ。
「おなかすいた〜、なんか食べようよ?」
というミサキに弘幸は
「遅いよ!10時に来るって言ってなかった?」と。
「だって出発夕方でしょ?」
「まさか!2時には出るよ♪」
と張り切って、再度荷物を確認。
本を読んでいるミサキの傍らで
さらに荷物を持ってきます。
ようやく荷物のチェックが終わり、
スーツケースを閉めます…が…
「えぇー!?」
弘幸の手には、今にも取れてしまいそうなキャスターが。
「これ、外れかけてんじゃんっ!なんだよぉ〜…」
とガチャガチャやってる内に、ポロッと完全に取れてしまいました。
「あ゛ぁぁぁ〜〜!!!」
取れたキャスターを片手にオロオロする弘幸の横で
ミサキは全く動じず本を読んでいます。
「あ!そうだ!途中で買って入れ替えよう!」
「よしっ!ミサキ!もう出るよっ!」
そう決まった途端、弘幸は慌ててけしかけますが
「え〜今いいとこ。」
とミサキは聞く耳持ちません。
「あぁ〜…じゃ…駅で待ち合わせなっ!先に行ってるから!」
と、弘幸は部屋を飛び出して行きます。
しばらくして。
1人残されたミサキがふと、横に目をやると
そこにはポツンと置かれた弘幸のスーツケース。
「…忘れてってんじゃん!」
呆れたようにスーツケースを眺めると、外れたキャスターに気づき
「…取れてるよ、これ……ぽいっ!」
取れたキャスターを後ろに放り投げると、
ミサキはまた本の続きを読み始めました。
A型の男性は、予期せぬアクシデントに弱く、
パニックになるとありえないミスをする事もあるそうです(笑)
弘幸の慌てぶり、カワイかったです(*^^*)
あの用意周到さは、きっと出合さんにも通じてそうですね♪
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