* YOSHIMOTO DIRECTOR'S 100「富士山を掃除しようぜ」 *

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ロバート山本博さん監督『富士山を掃除しようぜ』のレポをライムさんから頂ました(*^-^*)
ありがとうございました!!


冒頭から、緑の黒板に「富士山を掃除しようぜ。」と書くロバート山本の講義から始まる。

山本の呼びかけで集まったらしい仲間が
キレイに並べられた椅子に座って勢揃いしている。
その集まった仲間の面々とは…

子泣きじじい
バンキュリアか?(マジレンジャーみてね♪)
ジャイアント馬場
麿(まろ)
竹原慎二(本物)
その他大勢
(この中に出合くんはいなかった。
すっごく落胆したが、後のお楽しみで。)

ところでもちろん掃除に…誰も賛成しない。アレレっっ???

あ、麿(まろ)って顔がおしろいの烏帽子に狩衣の平安朝貴族の人でした。
あとでまた出て来ますが、この人は「竹内大納言ターボα」です。(なんなんだ)

唯一「やりましょう」と言ったのは、
赤の学ランにスキンヘッドなややシュールな若者。
インパクトある割に顔が平凡なその様に、
ついにやる気をなくしたロバート山本がキレてその場を去ってゆく。


やさぐれて、バーへ

ロバート山本「マスターもう一杯!」(やさぐれ気味)
マスター  「これで最後ですよ!」

超デカイグラスにトロピカルなフルーツ添え!!
(ついにここで、笑いをこらえきれなくなるオイラ)

明け方バーを出て待ち行く人が仲間と戯れている様を見て

「仲間かあ・・」とぼやく。

とぼとぼと住宅街を歩いていると、
団地からやや髪が少なくなったおじさんがゴミ袋もってゴミ収集所へ。

「またかあちゃん分別してない!」

とおじさんは録画の早送りみたいに超高速でカンや瓶や紙くずを分別して行く。
彼は人呼んで

『高速分別の辰』

その様子をみたロバート山本は

「ぜひ、仲間になってください!一緒に『富士山を掃除しようぜ!』」
「リストラされるから、やだ。」

おじさんは去って行きます。


またもしょぼくれて公園(シュビビ・パーク)のベンチに座る山本。

ふいに、
「空き缶はゴミ箱に捨てろ。」
すごみの利いた口調のおっかない兄さん登場!

はいこれが、出合くーーーーーーん!!(*゜▽゜ノノ゛☆パチパチ

赤いチェック柄の襟シャツに、黒いインナー、クロスのシルバーネックレス。
黒いブーツにジーンズがINです!…といった格好。
これ、チーマーなの?最近のチーマーの格好てこうなの???
そもそもチーマーってまだいるの?(劇中でチーマーって言ってた)

この怖い兄ちゃんがすごんだ先は
先ほど空き缶をその辺に捨てたちょい悪チンピラ少年達。
「なんだよー、何言ってやがんだよー。」
逆切れですごみ返すチンピラ少年達。

「俺(様)は、空き缶をゴミ箱にちゃんと捨てないヤツは大っっっ嫌いなんだ!」
(「様」言ってないから、それオイラの幻聴だった)

シュビーーーーーーーーーーーーンンン!!!!

兄ちゃんが投げ上げた空き缶はキレイな放物線を描いて、
ゴミ箱の中へ入って行きます。

次は2個、次は3個…どんどん空き缶は放物線を描いて入って行きます。
終いにはいくつもの空き缶を縦に並べた状態で、
放物線を描きながらゴミ箱にシュート!!!

「”#$%&’()0=〜シャワ〜〜〜〜ッッッッ!!!」
と叫びながら見事に決まりました!!
(前半何言ってるか聞き取れなかったお)
(でもあとで「シェイクルシャワ〜」ってわかったお)

必殺技でました。
チンピラ達も気持ちがノックダウン。

「あ、ああああなたは『放物線のケン』!おみそれしました!」

去ってゆくチンピラ。
何故、そんな名前を知っている?
そんな謎を残しながら、チンピラは去ってゆく… 
早速勧誘する山本。

「オレ様は、仲間なんかいらないんだ。あばよ。」

と、どこかの錫杖持った兄さん風に、やはり去って行きました。
(出合くんのセリフはほとんど著者の幻聴です)
背中を見せて去って行く様は、まさにボウケンTask.18さながら…
思わず背中を追いたくなります。


その後、『乱れヤイバのジュン』なる、乳見せのコケティッシュな女の子が登場。
靴のガムを刃物でキレイに取るので、「乱れヤイバ」のジュン。
その女の子にも振られ、完全に絶望する山本。

とそこへ…
ラスボスが!
違った、赤い学ランにスキンヘッドなややシュールな若者。

「やりましょう!」

このスキンな赤学ラン『電磁派のクニ』に力を得て、
ロバート山本は富士山の掃除にやる気を取り戻す。
(この『電磁波のクニ』はスキンヘッドに電磁波を発生させて
ゴミを頭にくっつける、という技を持っているからこの命名なのだが、
そんなのはどうでもいい感じ)


富士山にて、点呼をとる2人。
そこにはロバート山本とスキンヘッドだけ。

「点呼やり直してくれないか」

と、そこへクエスターに矢で射抜かれようとされんばかりの明石暁を助けた高丘…
違う、放物線のケンが登場!!
木の上に上手い具合に座ってキザっぽく手を上げてます。
はい、私は貴方を待っていましたー(アッハハー)

その後続々とゴミ名人の異名を取るヒーロー(?)たちが登場。
訳のわからない「予備校生」という追加戦士までいつのまにか登場。

そして最後、牧野先生…違う、デカマスター…違う、
「伝説の掃除王(第27代目)」(演・竹原慎二)がやって来て現場の士気を高める。


物語はここで終わりだが、
ここからNPO法人「富士山クラブ」という本物の掃除の達人が現れて、
出演者・スタッフが総出で富士山を掃除する、ドキュメンタリーに切り替わる。

富士山のゴミを拾う、なんてまさにヒーローだと思うが、
それを現実にやっているシーンを入れることで
よりこの映画のメッセージ性が高まると思う。

洞爺湖サミットなんて今頃やってますが、こういう地道なこともすごく大事ですよね。

ゴミ拾いのシーンでは、各出演者が一人一人コメント残して行く映像もあって面白い。

出演者は吉本の芸人が多いので、コメントと言うよりは「ネタ」が多いがそれが
すんごく楽しかった。
中でも、私が一番「大笑い賞」をあげたいのは前出の麿姿の「竹内大納言ターボα」!!
富士山にゴミがいっぱい落ちているのを指差して、
竹内大納言ターボα「これ、平家の仕業です。」
椅子から転げ落ちそうになりました。
大賞を贈呈したいと思います。

出合くんもその中にいましたね。
ゴミの中から拾ったカメラの破片を持ちながら、
「地味ですけど、ちまちま全部取って行こうと思います。」
さすが、「細かいこと好き」なとこ出てますね。
実は彼は本当に掃除王だったんですよね。
VB日記とかでそれが伺えますよね。


さて、一通り見終えましたが、
私はやはりこういう構成の物語が好きですね。

主人公が何か「善行」を思い立ち、仲間を集めてそれをやり遂げる…
ええ、どこかの戦○ヒーローみたいな展開が大好きで(≧▽≦)
そんで、題材が「エコ」ですし…
いいですねー、こういうの!

そして、あらためてロバート山本さんの才能に驚きました。
はねトビでC-3POばかり目立ってると思ってましたが、
これからはちゃんと見よう!
とつくづく思ったでありました。

「富士山を掃除しようぜ。」お勧めです(*゜▽゜)ノ

ライム記す


ライムさん、ステキなレポをありがとうございました!!

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